議会質問

eスポーツの振興と活用についての質問

2025年12月16日

社会のDX化が急速に進化し、またコロナ禍においてはリモート化が一気に進み、ここ数年、オンラインと親和性が高いeスポーツが新たな文化として定着しつつあります。私もゲームが大好きでありますが、令和3年9月議会において、本市におけるeスポーツの振興について質問をいたしました。今回、改めてeスポーツの現状からお尋ねをしていきたいと思います。
 まず、現在の国内のeスポーツの市場規模についてお尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

経済観光文化局長

和7年に国内の民間団体が公表した資料によりますと、令和5年時点で147億円程度とされており、令和7年には199億円を超える規模まで成長すると予測されております

非常に大きな市場だと思います。令和3年9月議会における質問の中で、令和2年度の市場規模は66億円と御答弁をいただきましたが、直近の実績を見ると、eスポーツの市場はすさまじい勢いで拡大していると言わざるを得ません。
 次に、この間の本市におけるeスポーツ振興の取組についても、お尋ねいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

経済観光文化局長

eスポーツを通じた新たなビジネスの創出や拡大に向けて、地場企業とeスポーツ関連企業のビジネスマッチングを行うとともに、eスポーツの認知度向上などを目指し、イベントの開催や開催支援などに取り組んできたところでございます。以上でございます。

新たなビジネスの創出や認知度の向上などの取組は非常に大切だと思います。
 そこで、前回質問した令和3年度以降の認知度向上に向けたイベントの開催状況についてお尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

経済観光文化局長

令和4年度から6年度にかけて、ボートレース福岡にてe-FUK WEEKENDを開催したほか、福岡eスポーツ協会と連携し、令和4年度に福岡eスポーツフェスタを開催しております。また、九州内外から広く参加者を募るeスポーツ大会、Q1スーパートーナメントを令和4年度及び6年度に開催しております。

eスポーツのイベントが市内で継続的に開催されていることがよく分かりました。
 一方、eスポーツは市民だけではなく、国内外から人が集まり、観光など様々な経済効果をもたらすMICEの国際イベントとしても重要視されていると思います。eスポーツの世界大会が福岡市で開催されることは、eスポーツの認知度向上のみならず、関係人口の増加、市内の経済の活性化などにつながるのではないかと思います。
 そこで、本市の世界的なeスポーツ大会の開催状況についてお尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

経済観光文化局長

平成31年2月に世界最大規模の格闘ゲームのeスポーツ大会、EVO Japan 2019が開催されたほか、今月20日と21日に福岡国際会議場においてレーシングゲーム、グランツーリスモの世界大会決勝が開催される予定でございます。観客は1,600名程度、オンライン配信の視聴者数は120万名程度を想定していると聞いております。

今週末に大きなイベントがこの福岡市で開催されるということであります。世界的なイベントが本市で開催されるということは、eスポーツ業界だけではなく、市内経済の活性化につながるよい機会であるため、今後も積極的にイベントの誘致に取り組んでいくことは大切だと思います。また、このeスポーツ大会のタイトルであるグランツーリスモは、福岡市にも開発拠点を置くゲーム企業のレーシングゲームでもあり、福岡市のゲーム企業の世界的な活躍を大変うれしく思っております。さらに、このような大会を市民が体験し、多くの方がeスポーツに挑戦する土壌をつくっていくことは大変重要だと思います。eスポーツの裾野をさらに広げていくには、イベントだけではなく、継続的に学べる場として専門学校や高校などの教育機関があることが重要であります。
 そこで、市内にeスポーツを学べる専門学校や高校は現在何校あるか、お尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

経済観光文化局長

令和6年にeスポーツ施設を併設した学校など2校が開校し、現在、本市が把握しているeスポーツ専門の学科を持つ専門学校や高校等は8校となっております。

学校が増えてきているということは、eスポーツの分野での活躍を目指す学生が増えてきているということだと思います。本市の子どもたちの将来の選択肢を増やすという意味でも、eスポーツなどの新しい職業を選べる学校があることは大変すばらしいと思います。
 令和3年に西日本最大級のeスポーツスタジアムであるeスポーツチャレンジャーズパークが天神に開設をされましたが、新たに教育施設とeスポーツ施設が併設されている施設ができているということはよいことだと思います。eスポーツの施設でいうと、先日、文化・スポーツ振興推進協議会で視察に行きましたJリーグの京都サンガFCの本拠地でもあります京都府立京都スタジアムは、多様な世代が集う交流拠点としてのスタジアムアリーナとなっており、令和3年度にその施設内にeスポーツエリアが開設されました。施設の担当者によると、一般利用を可能としながら、様々なイベントを開催し、年齢や障がいの有無を問わずに楽しめるコンテンツであるeスポーツには大きな可能性があると言われていました。リアルスポーツであるサッカースタジアムにeスポーツ施設が併設されているのも大変興味深く感じました。
 ここまで、本市のeスポーツ振興の取組について質問をしてまいりましたが、eスポーツやゲームは、近年、国内の自治体においても、地域の活性化や福祉、教育の場など様々な場で活用が進んでいます。スマートフォンでドラクエウォークという、位置情報を使って実際に歩いて冒険を進めるゲームがあります。近所に住む私の知り合いの高齢者の方は、安全機能を活用しながら、このゲームのために毎日散歩をされています。ゲームを始める以前は、雨の日などは外出を控えていたそうでありますが、このゲームを始めて、レベルを上げるために雨の日でも散歩をしているそうです。以来、散歩が大好きになり、車に乗る機会が減ったそうであります。また、先日訪れた高齢者施設では、ゲーム端末を使い、利用者同士でマリオパーティというゲームを大はしゃぎでしている方々や、ポータブルゲーム機やタブレットを使い、簡単なリズムゲームやパズルなどで楽しい時間を過ごされている方が多くいらっしゃったのが非常に印象的でありました。オンラインゲームでは、若者や他地域の人との交流が可能となり、高齢者の方々にとってもeスポーツやゲームは健康マージャン同様に認知症予防、外出支援などによい効果が見込まれています。
 そこで、本市においてeスポーツを活用した高齢者に向けた取組についてお尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

福祉局長

高齢者の社会参加のきっかけづくりのため、福岡100プラザにおいて、全施設にデジタルゲーム関連機器を配備し、体験会などを行っているほか、一部の公民館においても教室などを実施しております。また、令和8年2月に開催するアラカンフェスタにおいて、新たにデジタルボウリング大会の実施も予定しております。

様々なジャンルがあるeスポーツには、障がいがあっても自らの能力を発揮し、活躍できるチャンスが広がることから、障がい者の社会参加につながる側面も大いにあると思います。このようにeスポーツは身体活動としてのスポーツ分野だけではなく、多面的な要素を含んでおり、それぞれの分野での有用性を生かした取組があると考えます。
 そこで、本市において障がい者を対象とする取組を行っているのか、お尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

福祉局長

障がい者フレンドホーム等においても、障がい者の方が使いやすい機器を導入するなど、取組を始めたところでございます。また、現在行っている障がい者スポーツセンターの機能強化に向けた検討においても、eスポーツ等の導入を考えているところでございます。今後も障がい者の社会参加や幅広い交流が期待できるため、活用について検討してまいります。

しっかりよろしくお願いします。
 本市においても、既に社会課題の解決に向けてeスポーツを活用する取組が始まっていることが分かりましたが、私は以前、海外視察の際に、ニュージーランドのオークランド市にあるスタートアップ施設でGeo AR Games社の方に自社開発の防災アウトドアゲームについてお話を伺う機会がありました。ニュージーランドではホワイト島火山、クライストチャーチ地震などからも分かるように、活断層に挟まれ、火山性の地震が多発しています。大型化しているストームによる洪水、森林火災に加え、クライストチャーチでのモスク襲撃などのテロ活動も起きています。近年の様々な災害、事件が多発するオークランド市において、市民の防災意識を高めるため、子どもたちが屋外で実際に動きながら体験できる災害対応ゲームを開発されていました。子どもたちは学校での避難訓練では伝わり切れないことをゲームを通じて学び、災害時に必要なアイテムや避難すべき場所などの緊急時の行動を学習できる内容となっておりました。このプログラムを全学校に導入する予定であり、この防災知識を子どもたちが家庭に持ち帰り、親に話すなど話題にすることにより、市民全体に周知させていく考えだそうです。ゲームと防災の融合が様々な効果を生み出していると聞き、非常に感銘を受けました。
 以上のように、eスポーツやゲームは経済効果のみならず、様々な社会課題の解決に有効だと私は確信いたしております。若者とその世代が関心を持たない分野、高齢者とその世代が関心を持たない分野、これらを有機的につなぐことができるのがeスポーツであり、ゲームコンテンツであると思います。また、もともとのつながりをさらに強くできるのもゲームコンテンツであると思います。そして、eスポーツと福祉、eスポーツと健康、eスポーツと保育など、組合せは無限にあり、その可能性の広がりは計り知れないと考えます。
 最後に、今後の本市のeスポーツの取組について御所見を伺い、私の質問を終わります。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

経済観光文化局長

eスポーツにつきましては、市場規模が大きく伸びる中、経済の活性化のみならず、福祉、教育などの多様な分野で活用できるものと認識しております。福岡市においては、eスポーツに関するハードとソフト両面の環境が整ってきており、さらなる裾野拡大が見込まれることから、eスポーツを通じた新たなビジネスの創出や拡大、認知度向上などを目指し、引き続き取り組むとともに、eスポーツやゲームなどのコンテンツを活用して、様々な社会課題の解決に関係局において取り組んでまいります。

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津田信太郎 市政相談所

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