議会質問

福岡市の耐震化対策等についての質問

2025年12月16日

12月8日に青森県東方沖を震源とする地震が発生し、広い範囲で強い揺れが観測をされました。同じく12月12日にも同規模の余震が発生するなど、連続する揺れにて被災地では気が収まることはなく、その御心労は計り知れないことと存じます。被害に遭われました皆様に心よりお見舞いを申し上げます。今回の地震は、私たちが暮らす福岡市においても、決して他人事ではないことを改めて示しています。市民の命と暮らしを守るため、建物の耐震化を着実に進めることは喫緊の課題であり、今回の質問では、その推進について取り上げていきたいと思います。
 さて、今年10月に福岡県による地震に関する防災アセスメント調査の結果が公表されました。本調査は、平成23年度の前回調査から社会情勢の変化などを踏まえ、県内の主要活断層などに起因する地震について、改めて最大の被害を提示したものであります。中でも、市内の中心を縦断する警固断層帯は、前回の調査と比較して大幅に死者数、避難者数などが増加しています。調査の結果は、これから福岡市として対応を検討されていくと思いますが、私たち市民も地震への備えをしっかりしておかなければならないと改めて強く感じました。前回9月議会で、日頃からの備えが必要だという観点から、博多港の災害対応力の強化について、私は質問をいたしましたが、大規模地震への対策としては、災害に強いインフラ整備はもちろんのこと、民間を含めた建築物の耐震化に向けた対策も重要と考えます。
 まず、建築物の耐震化は、地震による建築物の倒壊などの被害から国民の生命、身体及び財産を保護するため、国の基本方針が定められていますが、基本方針にある住宅と不特定多数の者が利用する大規模な建築物の耐震化率について、全国及び福岡市の現状をお尋ねいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

住宅の耐震化率につきましては、令和5年の住宅・土地統計調査に基づく推計によりますと、全国では約90%、福岡市では約96%となっております。また、百貨店や病院などの不特定多数の者が利用する一定規模以上の建築物、いわゆる要緊急安全確認大規模建築物の耐震化率につきましては、令和6年3月末時点で申しますと、全国では約93%、福岡市では約97%となっております。

福岡市の耐震化率は全国より進んでいるようであります。これは福岡市のこれまでの取組の成果が現れているものと思われますが、それでは、基本方針において、住宅と要緊急安全確認大規模建築物の耐震化に関する目標はどのように定められているのか、お尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

令和7年7月に改正された国の基本方針におきまして、住宅は令和17年までに、また要緊急安全確認大規模建築物は令和12年までに、いずれも耐震性が不十分なものをおおむね解消することと定められております。

国の基本方針では、遅くとも10年後までにはおおむね解消する目標が示されています。ぜひとも目標達成に向け、さらに取組を強化していただきたいと思います。
 そこでまず、福岡市が実施している耐震改修に関する補助事業にはどのようなものがあるのか、お尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

木造戸建住宅の耐震改修工事費補助事業、共同住宅の耐震診断や耐震改修工事費等補助事業、要緊急安全確認大規模建築物の耐震改修工事費補助事業などがございます。

御答弁いただいた補助事業は主に住宅が対象となっています。住宅に関する支援策が多い理由についてお尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

令和7年7月に改正された国の基本方針におきまして、住宅は令和17年までに、また要緊急安全確認大規模建築物は令和12年までに、いずれも耐震性が不十分なものをおおむね解消することと定められております。

国の基本方針では、遅くとも10年後までにはおおむね解消する目標が示されています。ぜひとも目標達成に向け、さらに取組を強化していただきたいと思います。
 そこでまず、福岡市が実施している耐震改修に関する補助事業にはどのようなものがあるのか、お尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

木造戸建住宅の耐震改修工事費補助事業、共同住宅の耐震診断や耐震改修工事費等補助事業、要緊急安全確認大規模建築物の耐震改修工事費補助事業などがございます。

御答弁いただいた補助事業は主に住宅が対象となっています。住宅に関する支援策が多い理由についてお尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

国の大規模地震防災・減災対策大綱などにおきましては、建築物の耐震化が地震対策の大きな柱の一つとして位置づけられており、中でも人命に密接に関連する住宅の耐震化につきましては、緊急に取り組むべき課題とされていることから、福岡市におきましても住宅の耐震化に優先的に取り組んできたものでございます。

地震による被害を受けるのは住宅に限ったものではありません。消防庁が公表している資料によると、能登半島地震による非住家の被害は4万棟を超えたとされています。国においては、令和6年の能登半島地震を受けて、2次避難先となる宿泊施設や高齢者施設の確保や活用、被災した中小、小規模事業者の工場や店舗などの復旧費用を補助するなどの支援を行っています。近年、頻発する大規模地震による建築物の被害状況や今回公表された被害想定を踏まえると、今後は被災後の避難生活や生活再建を見据え、住宅に限らない様々な建築物の対策にも積極的に取り組んでいく必要があるのではないでしょうか。対策を考えていく上で、まずは耐震改修の必要性を認識していただくことが重要と考えます。
 そこで、耐震診断に対する補助について、福岡市では住宅以外の建築物への補助はありませんが、他の政令指定都市の状況はどういうふうになっているのか、お尋ねいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

政令指定都市のうち、住宅以外の建築物に対し耐震診断費補助事業を実施しているのは13都市で、そのうち4都市が全ての建築物を対象とし、残る9都市が用途や規模などの一定の要件に該当する建築物を対象としております。

住宅以外の建築物の耐震診断の補助を行っている政令市が13あります。福岡市でも安全、安心なまちづくりをさらに強化するためにも、住宅以外の建築物への補助を御検討いただきたいと思います。
 地震対策は建築物に限った話ではありません。福岡市では20年前の福岡県西方沖地震で、ブロック塀の倒壊により犠牲者が出ました。また、平成30年の大阪府北部地震においても、ブロック塀の倒壊によって通学途中の小学生が亡くなるという痛ましい事故が起きています。
 そこで、福岡市が行っているブロック塀の除却補助の概要と補助実績についてお尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

福岡市ブロック塀等除却費補助事業につきましては、地震時における歩行者の安全や避難路の確保を目的としており、国や県と同様に、道路に面した危険なブロック塀等の除却費を対象とし、補助率は2分の1、補助上限額は15万円でございます。また、補助実績は、令和4年度が77件、5年度が87件、6年度が68件でございまして、大阪府北部地震を受けて、平成30年に補助上限額を4万5,000円から15万円に拡充して以降、以前の年間5件程度から80件程度と大幅に増加しております。

危険なブロック塀の対策は、大阪府北部地震の事故を受け、補助が拡充されたこともあり、しっかりと利用されていることが分かります。引き続き、積極的に御対応いただきたいと思います。一方、近年は人手不足や資材高騰の影響で建築コストが年々高くなっていますので、補助の拡充についても、併せて御検討をお願いしたいと思います。
 そこで、今後より一層耐震化の推進を図り、安全、安心なまちづくりへの取組を強化するためにも、住宅以外の建築物に対する支援策やブロック塀についても、さらなる所有者の負担軽減に向けた対策が必要であると考えますが、御所見をお願いします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

令和7年7月の国の基本方針改正に合わせ、耐震診断や耐震改修に係る補助制度の整備や充実を図るよう、通知がなされております。福岡市では、市民等の耐震化への取組を支援するため、住宅や要緊急安全確認大規模建築物の耐震診断や耐震改修工事費への補助事業に加え、危険なブロック塀等の除却費補助事業を設けておりますが、国の基本方針や福岡市の耐震化の現状等を踏まえ、建築物やブロック塀等の耐震化を一層促進するため、さらなる支援強化について検討してまいります。

新たな地震による被害想定が出された今、市民の耐震化への関心が高まっていると思います。ぜひ、この機を逃さないよう、支援策の強化に早急に取り組んでいただきたいと思います。
 最後に、災害時の懸念事項として、アスベストについて質問をいたします。
 地震時に建築物の倒壊や破損が発生したとき、その建築物にアスベストが使用されていた場合には、周辺への飛散のおそれが懸念されています。
 そこで、福岡市が実施しているアスベスト除去等の補助事業の概要と過去3年の実績をお尋ねいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

福岡市民間建築物吹付けアスベスト除去等対策事業につきましては、多数の者が利用する建築物において、露出して施工されている吹きつけアスベストの除去等を行う場合に、その費用の一部を補助するもので、補助上限額は警固断層付近の指定区域内で300万円、その他の地域では120万円でございます。なお、令和4年度以降の過去3年間で補助の適用はございません。

令和4年度以降は補助の利用実績がありません。利用促進に向けた取組を検討する必要があるのではないでしょうか。
 福岡市では補助対象を限定しているようでありますが、具体的にはどのような建築物を補助対象としているのか、また、他の政令指定都市における補助対象や補助上限額の状況についてお尋ねをいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

補助対象といたしましては、店舗や事務所、病院や学校などの多数の者が利用する建築物とし、また共同住宅については、階段などの共用部分も対象としております。また、補助事業を実施している他の政令指定都市は18都市で、そのうち12都市では全ての建築物を対象としており、補助上限額につきましては、主に100万円から300万円となっております。

全ての建築物を補助対象としている政令市が12都市あります。福岡市においても、住宅を含む全ての建築物を補助対象とすることや補助上限額の引上げを行うなど、制度の見直しを検討してもよいのではないでしょうか。
 補助事業の利用促進を図り、アスベスト対策を進めるため、周知、啓発を行うとともに、他都市を参考にさらなる補助の拡充が必要と考えますが、御所見をお願いします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

住宅都市みどり局長

アスベスト除去等の補助事業につきましては、ホームページや市政だよりへの掲載をはじめ、各種業界関係者やアスベスト使用状況調査に合わせた建築物の所有者等への周知のほか、令和7年度よりアスベスト除去等が未処理である所有者に対しては個別訪問により周知、啓発を行っております。今後とも、補助事業の利用促進に向け、周知、啓発に努めるとともに、他都市も参考にしながら、補助の対象や上限額の拡充も含め、より使いやすい制度となるよう検討を行ってまいります。

今年改定された福岡市基本計画において、福岡市は生活の質の向上のため、地域の人々がつながり、支え合い、安全、安心に暮らしているを目標の一つに掲げ、安全で快適な生活基盤の整備と災害に強いまちづくりに向けて取り組んでいます。
 防災に関しては、防災先進都市福岡を目指し、これまでも様々な支援に取り組んできたと承知をしていますが、安全、安心なまちづくりのさらなるステージアップに向けて、より一層の取組強化を要望し、耐震化対策等についての質問を終わります。

議会質問

津田
信太郎

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津田信太郎 市政相談所

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