議会質問

博多港の人流、物流機能の強化についての質問

2011年09月13日

昨年、中国がGDP世界第2位の経済大国へと躍進し、経済成長の原動力となる港のコンテナ取扱量を見ますと、世界ランキングベストテンのうち、アジアの港が八つを占めるなど、今やアジアを中心に国際物流が動いております。まさに中国を初めとするアジアの経済の活気が、世界経済に大きな影響を及ぼしているあかしではないでしょうか。
また、富裕層の拡大により、中国の外国旅行者数は約5,700万人と急増しており、このような中国を初めとしたアジア諸国において、物の流れや人の流れが広がりつつある中、このアジアの活力をいかに取り込んでいくのか、このことが停滞する日本の浮揚を図るキーワードであるということは周知のとおりでございます。
ことしの3月に東日本大震災が起こり、日本がややもすると沈みがちな状況にございますが、このようなときこそ、災害が大変少ない地理的条件を備え、袖の湊の時代からアジアとの2000年の交流の歴史を培ってきた福岡市は、アジアの主要な都市の一つとして認知度も上がっており、アジアに対する日本の玄関口としてはもちろん、世界を視野に、人、物、情報の交流するアジアの拠点都市として、より広域的観点に立って、日本を元気にする先駆的な役割を果たすべきではないでしょうか。そのためには、アジアの活気と世界経済というグローバルなつながりをしっかりと見据えて、アジアの中で物流、人流を確実に取り込むための基盤が重要であり、その第一として、博多港における早期の港湾機能の充実、強化を図ることが不可欠であると思います。また、これからさらにふえていくであろうアジア観光客に対する、博多っ子の気質に根差したおもてなしの強化に前向きに取り組んでいく必要があると思います。
そこで、まず、物の流れ、物流についてでございますが、博多港の現状等を押さえるために、博多港における国際海上コンテナ貨物取扱量のこれまでの推移や震災以降の状況等がどのようになっているのか、お尋ねいたします。
次に、人の流れ、人流についてでございますが、震災後の外国人観光客の回復状況についてお尋ねいたします。
福岡には、博多港と福岡空港という、海外につながる二つの交通の拠点がございます。博多港は、韓国第2の都市で、福岡市の姉妹都市でもございます釜山広域市との間に、高速船、フェリーによる国際定期航路を持つ、日本一の国際乗降客数を誇る港でございます。また、福岡空港は、現在八つの国や地域の19の都市と結ばれており、ソウル、上海、台北、香港、シンガポール、バンコクなど、アジアの主要都市のほとんどと直行便を有する西日本の拠点空港となっております。このような海と空の海外への拠点を持つ福岡市は、昨年、海外からの入国者数が過去最高の76万人を記録いたしましたが、東日本大震災により全国的に日本を訪れる外国人が激減いたしております。本市においても全国同様激減をしたことを受け、外国人観光客を回復させるため、高島市長みずから韓国や中国を訪問し、マスコミや旅行会社へ福岡の安心、安全を訴えるなど、さまざまな取り組みをされてこられたかと思います。
そこで、福岡には主に海外のどのような国や地域から観光客等が来られているのか、また、震災後の観光客の激減対策等により、どの程度の外国人観光客等が回復しているのかをお尋ねいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

港湾局長

博多港における国際海上コンテナ貨物取扱量につきましては、平成22年で約75万TEUとなっており、ここ20年で約4.2倍、ここ10年では約1.4倍の伸びを示しております。また、ことし、平成23年につきましては、1月から6月の上半期において、博多港全体で前年比約16%増となっております。東日本大震災後の3月から6月までの4カ月間につきましては、被災地向けの住宅建材の輸入増などによりまして、博多港全体で約19%の増となっております。特にアイランドシティと香椎パークポートの国際コンテナターミナルにつきましては、平成23年上半期において、前年比約22%の増加、震災後につきましては、約25%の増加と急増いたしております。以上でございます。

議会質問

経済振興局長

福岡市における外国人観光客の状況についてお答えいたします。
昨年の福岡空港及び博多港からの入国者数は約76万人で、うち韓国から約48万人、中国からは約11万5,000人、台湾からは約7万8,000人が来福しております。とりわけ中国人来訪者は、クルーズ客船の寄港等により、3年間で約2.4倍と大幅に増加しております。入国者全体の88%を東アジアの国、地域が占めており、福岡にとって最も重要な市場であると認識しております。
福岡市における震災以降の外国人入国者は、4月は前年比約65.2%減と大きく落ち込んでいましたが、福岡は安全、安心であるという海外への情報発信や、旅行会社及びマスコミの招請事業等を実施したことにより、6月には約28%減まで回復しております。また、8月からは中国からのクルーズ客船の寄港が再開し、毎回2,000人近い外国人観光客が来訪しており、釜山とを結ぶ高速船のお盆期間中の韓国人利用者数につきましても、前年比98.8%となるなど、外国人観光客はかなり回復してきているものと認識しております。以上でございます。

震災以降、物の流れ、物流に関しては相当の伸びを示しており、人の流れ、人流についても、その勢いを取り戻しつつあるという状況がわかりました。これから物流、人流ともに、アジア経済の成長に伴い、さらに伸びていくものと考えますし、伸ばしていく必要があると思います。このためには物流、人流機能の充実と強化を、スピード感を持って取り組む必要があると思います。私は、港に関心を持っておりまして、議員に就任して以来、3回ほど博多港を見て回りました。先日も、アイランドシティのエココンテナターミナルを見学させていただきました。その日は、ヨーロッパから、あたかも島と見まがうような世界最大級、14万トンの超大型コンテナ船エボラ・マースクが入港しておりました。このコンテナ船は、日本では唯一博多港のみに寄港し、アジアの主要港を回ってヨーロッパへとつながる欧州航路の船ということでございました。まさに日本の玄関口とも言えるような現象であり、他にはない博多港の優位性ではないでしょうか。大量のコンテナの積みおろしがひっきりなしに行われており、船の巨大なスケールやコンテナ数の多さに、アジア物流のダイナミズムを感じました。
一方、コンテナターミナルは、荷役機械の完全電動化により、静かで整然としており、最新鋭のコンテナターミナルであると実感いたしました。聞けば、日本初の取り組みであり、世界水準の技術が取り入れられているとのことです。
今後の港湾機能の充実、強化は、このような機能の高度化による、質的な向上を図る取り組みをさらに進めていくことが肝要ですが、一方では、世界とつながるアジアの主要港の一つとして、また、日本のゲートウェイ港としての役割を果たせるよう、船舶の巨大化に適切に対応していくため、航路、岸壁、荷役機械等のさらなる整備が必要であると考えますし、背後のコンテナターミナルについては満杯に近い状況でございます。今後、コンテナ取扱量の増加に対応しながら、スピード感を持って、その拡充に取り組むことが不可欠であります。また、アイランドシティでは、新病院や新青果市場の立地に対応するため、背後との交通ネットワークの充実、強化が不可欠であり、これについても、しっかりと取り組む必要があります。
一方、中国クルーズ船の寄港回数が、一昨年の24回から昨年は61回に急増するなど、アジアとの人流の拡大にも対応したゲートウェイづくりが急務となっております。博多港の港湾整備については、これまで着実に進めてきたと思いますが、アジアからの物流、人流の動きは思った以上に早く、これに対して、まだまだ課題があると考えており、素早い対応が必要だと考えます。
そこで、港湾機能の充実、強化に関する課題認識や、今後の港湾整備の取り組み方針等について、どのようにお考えになっておられるのか、所見をお伺いいたします。
次に、人の流れ、人流に焦点を当てて御質問させていただきたいと思います。
私は、ODAの仕事で数年間、アフリカのタンザニアというところに滞在しておりました。日本からはドバイを経由でアフリカに行くことになるのですが、初めて飛行機からおりたときのドバイ空港のインパクトは強烈で、アフリカの空港と比べて、ドバイの空港は、その国の勢いを象徴するようなすばらしいものでございました。やはり、おり立ったときの第一印象、ファーストインプレッションというのがとても重要であり、港の玄関口としてしっかりと整備を行い、訪れた方々に福岡の好印象を与えることがとても重要だと思います。
福岡を訪れる外国人の約6割が韓国の方だとお聞きしましたが、韓国の多くの方々が訪れる中央ふ頭の博多港国際ターミナルやその周辺では、福岡らしさを感じさせるデザインを導入し、多言語表記のサインなどを取り入れることで、おもてなしの雰囲気を演出しており、また、前面の交通広場は使いやすい形で拡張するなど、日韓交流の増加に対応した整備が整いつつあり、ゲートウェイとしての印象が大変よくなったと感じております。
一方、中国からのクルーズが急増しておりますが、クルーズ船の乗客は、福岡で1人約3万3,000円ほどの買い物をしており、昨年のクルーズ船全体では約27億円の経済波及効果があったと発表されております。現在のクルーズ客の福岡における平均的な滞在時間は、移動時間を含めて約六、七時間と聞いておりますが、福岡でショッピングを十分楽しんでいただくための取り組みとして、入国審査の時間を少しでも短くすることが効果的だと思います。先日、私も博多港に寄港したクルーズ船の入国審査の現場を視察させていただきました。その際、クルーズ客の入国審査の時間の短縮のために、入国管理局において臨時的ブースを設置して対応されておられましたが、それでも審査完了には2時間程度を要していたようでございます。来年には、乗客定員がことしの約2倍の4,000人に近い、国内では最大級の大型クルーズ船の寄港が決定していると聞いております。そのため、さらに入国審査に時間を要し、結果として福岡での滞在時間が短くなることが予想されます。このことは、ショッピングの時間の大幅な短縮にもつながるため、地元経済にとって大きな課題であると思います。中国からのクルーズ船の対応については、これからが本番の状況にあります。この大型船の寄港は、中国からのクルーズを今後博多港に定着させるかどうかを占う、大事な試金石となる出来事であると考えます。
そこで、大型クルーズ船の寄港に対して、ハード、ソフト両面でどのような取り組みをされているのかお尋ねいたします。
次に、クルーズ客船により、海外と福岡の交流の活性化につなげる取り組みについてお尋ねいたします。
韓国のKTXの全線専用軌道化により、ソウル~釜山間が約2時間10分で結ばれ、また、九州新幹線の全線開通により、福岡と鹿児島が約1時間10分で結ばれております。この二つの地域の間に完成した九州新幹線に、既存の福岡、釜山を結ぶ高速船やフェリーを連携させることによって、飛行機だけではなく、鉄道と船を使い、ソウルから鹿児島までを結ぶ縦軸の新たな大量移動手段が完成し、韓国との往来手段については複数の選択肢ができたと思います。今後、港を活用したさらなる観光客の増加を図るには、これらの定期船に加えてクルーズ船の誘致にも力を入れる必要があると思います。
クルーズ船においては、先ほど申したように、来年以降の大型船の寄港が予定されており、さらなる入国者数の増加が期待できる状況にあります。この好機をとらえ、アウトバウンドの振興についても、博多港と博多駅、そして福岡空港といった主要な交通結節点が半径5キロ以内に集積されているという、交通の便利な、他都市にない本市の優位性を生かすことができれば、さらに博多港から海外へ出国する人の数もふえていくのではないかと思います。
また、日本では、クルーズというと豪華客船で値段も高いというイメージもございますが、現在、博多港に頻繁に寄港している外国籍のクルーズ船は、1泊当たり1万円程度と気軽に楽しめるそうです。福岡市においては、市民クルーズを企画し、市民の方がクルーズに関心を持ってもらう取り組みなど、博多港のクルーズ客の確保にも努めておられますが、なお一層の尽力を期待するものでございます。
このように、博多港を中心に、人の流れがますます活気を帯びておりますが、今後、九州や西日本などから福岡に人を集め、福岡から船を使って海外に送り出すとともに、韓国や中国から船で人を呼び込むというように、港を活用した人々の行き来をさせる取り組みが非常に重要だと思います。
そこで、クルーズ客船を使って博多港から海外に出発するアウトバウンドの推進について、どのように取り組まれているのかお尋ねいたします。
また、クルーズ客のみならず、アジアの国や地域から訪れる観光客は、福岡でのショッピングや食事を最大の楽しみにしている人が多い状況にあります。とりわけショッピングにつきましては、これまでも天神地域にデパートや電器店、商業施設、天神地下街などが集約していることで、わずかな移動でさまざまな商品を買うことができる、大変ショッピングがしやすい都市という評価をいただいておりましたが、さらに、3月にオープンしたJR博多シティや、秋に予定されている第2キャナルシティの誕生により、博多駅エリアにもショッピングの拠点がふえ、福岡はこれまで以上にショッピングのまちとして人気が高まっていくものと思っております。
福岡への観光客を安定的に確保し、さらにふやしていくためには、アジア以外からの観光客をふやすことも当然必要ですが、福岡の地理的な特性を考えますと、何よりアジアからのリピーターを確保することが最も重要であると思います。そのためには、アジアの観光客にとって、福岡の最大の魅力でありますショッピングや食事をできるだけスムーズにストレスなく味わってもらうことがリピーターにつながり、ひいては地元企業への大きな経済効果につながると思っております。しかしながら、このような観光客の方々は、お金を使いたいという気持ちはあっても、言葉の問題や情報不足等で、デパートや商業施設で欲しいものが買えない、どこに売っているのかわからない、カードが使えるかどうかわからないなどの不安を抱えている場合が多いと思われます。
そこで、外国人へのおもてなし強化やリピーターの確保のため、本市においては、外国人観光客にとって買い物や食事がしやすい環境づくりにどのように取り組んでおられるのか、お尋ねいたします。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

港湾局長

博多港の現状についてでありますが、人流につきましては、国際乗降客数で18年連続日本一、外航クルーズ寄港回数につきましても、平成22年、日本一となっており、まさしく我が国における海のゲートウェイとしての役割を担っているものと認識いたしております。また、物流につきましても、国際海上コンテナ貨物取扱量が全国6位となっており、人流、物流両面におきまして、アジアの活力を取り込みながら、博多港は着実に成長いたしております。博多港では、これまでこうした物流、人流の伸びに適切に対応しながら、必要な港湾整備を進めてきたところでありますが、アジアからの人、物の流れが急速に拡大していく中、スピード感を持って必要な整備に取り組んでいくことが重要であると考えております。具体的には、アイランドシティにおけるコンテナターミナルの拡充や、背後圏との交通ネットワークの充実、強化を図ることで、国際物流拠点づくりを進めてまいりたいと考えております。
また、中央ふ頭地区においては、日韓交流に対応した国際旅客ターミナル機能の強化のみならず、中国からのクルーズの定着化に向けた国際交流拠点づくりを進めてまいりたいと考えております。今後とも、博多港における東アジアに面する日本海ゲートウェイづくりに積極的に取り組んでまいります。
次に、大型クルーズ船の寄港に対応したハード、ソフト両面での取り組みについてお答えいたします。
博多港へ寄港するクルーズ船の大型化が進んでおりまして、その対応は喫緊の課題となっております。来年の6月から寄港するボイジャー・オブ・ザ・シーズは、総トン数が13万8,000トン、船長が311メートル、乗客定員約3,800名と、国内に寄港する最大級の大型クルーズ船であることから、安全な離着岸を実現するための応急的な対応といたしまして、中央ふ頭において係船くい等の港湾施設の整備を行うため、本議会において必要な補正予算をお願いしているところでございます。
また、最大で4,000人近い中国からのお客様に福岡での観光やショッピング等を十分に堪能していただくためには、議員御指摘のように入国審査時間の短縮が不可欠であります。入国審査官が船に乗り込んで行う船上入国審査や、博多港国際ターミナル等でのCIQブースの増設が実現できるよう、法務省等関係機関に要望してまいりたいと考えております。さらに、クルーズ客のスムーズな移動を可能とするための団体バスの待機スペースの確保やホスピタリティーの向上等に取り組み、中国からのクルーズの定着化に向けて積極的に対応してまいります。
次に、クルーズ船の博多港発のアウトバウンドの推進についてでございますが、陸、海、空の交通拠点がコンパクトに集積する福岡市の特徴を生かしたレール・アンド・クルーズ、それからフライ・アンド・クルーズといった手段を旅行会社等に提案することで、単なる寄港地としてだけではなく、発着地としてのPRも行い、インバウンドとアウトバウンドの推進を図ってまいります。特にアウトバウンドについては、昨年から外国クルーズ船社により、博多港で100名近いお客様を乗船させるクルーズが開始されております。本年はさらに本格化し、8月28日から既に5回実施されまして、1回当たり約500名の乗船をいただいておるところでございます。また、福岡市の事業として、博多港発着クルーズの福岡市民への普及を図るため、その一部客室を特別価格で市民に紹介する市民クルーズを実施いたしております。さらに、9月5日には、市長みずからクルーズに乗船し、博多港発着クルーズのPRを行ってまいりました。今後とも、博多港の優位性を生かしたアウトバウンドの推進に努めてまいります。以上でございます。

議会質問

経済振興局長

外国人観光客が買い物や食事がしやすい環境づくりにつきましては、買い物の際によく使われる言葉をまとめた指さし会話集を多言語で作成しているほか、飲食店が外国語表記のメニューを簡単に作成できる支援システムをホームページ上に整備しております。
また、クルーズ客船でお越しになる中国人観光客に対しましては、商業施設や飲食店の情報等を掲載した中国語のパンフレットを下船時に配布するとともに、商業施設等と連携し、店舗や観光案内所に中国語ができるボランティアを配置するなど、ショッピング等がしやすい環境づくりに努めております。そのほかクルーズ客全体に対しましても、帰船の際、買い忘れのお土産等が購入できる施設を埠頭に置くなど利便性の向上に努めており、今後とも、外国人観光客が買い物や食事がしやすい環境づくりを強化してまいります。以上でございます。

博多港は、国が進める日本海側拠点港の選定に応募し、先日、高島市長みずからが熱いプレゼンをされたと聞いておりますが、私は冒頭より何度か申しておりますように、博多港は単なる日本海側の拠点港ではなく、世界につながるアジアの主要港として、また、日本のゲートウェイ港としての役割を果たせるような、日本の拠点港を目指すべきであると考えております。また、博多港はその潜在能力を十分に持っていると確信しております。
博多港における物流、人流機能の充実、強化や、アジアから来られた人にリピーターになっていただけるようなおもてなしの取り組み、集客力の強化は、市長が提案するところのアジアのリーダー都市づくりを進める上で最も大切なことであると考えます。最後に、これについて市長の所見をお伺いして、私の質問を終わります。

議会質問

津田
信太郎

議会質問

市長

博多港は、東アジアに近い地理的な優位性や、それから、陸、海、空のこういった交通利便性を生かして、順調に国際海上コンテナ貨物取扱量や国際乗降客数も伸ばしてきております。また、このような量的な拡大だけではなくて、むしろ質的向上の観点から、スピーディーで低コストで、かつ環境にも優しいという国際RORO船を活用して、ほかの地域ではできない、博多港だからこそ実現可能なアジアとの物流ネットワークづくりに着手をしているところでございます。
国際物流及び人流の振興は、まさに津田議員御指摘のとおり、福岡市が成長する上で欠くことができない原動力であるというふうに私も認識をいたしております。また、過去に津波の被害を受けたことがない博多港の日本の中での重要性というのは、ますます高まってくるものと思います。8月に東京で開催されました日本海側拠点港の形成に関する検討委員会においても、私自身そういった点をしっかりと熱くプレゼンをしてまいりました。そして、博多港の元気は日本の元気につながるんだという意気込みで、日本海側拠点港として、博多港の果たすべき役割や重要性についてもアピールをしてまいりました。今後とも、博多港の発展に必要な港湾の整備、そして、アジアからの集客に積極的に取り組んで、人と環境と都市の調和のとれた、アジアのリーダー都市づくりに励んでいきたいと思います。以上です。

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