議会質問

小学校における物づくり体験の振興についての質問

2016年03月23日

近年、安価な海外製品の大量流入等により使い捨ての文化が一般化し、物を大切にしない子どもたちが大変ふえているように感じている。一方で、メード・イン・ジャパンの製品は、その品質や安全性、技巧の緻密さで、長期間使用できる製品として全世界に認められているところである。子どもたちがこのような日本が誇る物づくりのわざを知り、技術を体験することは、物や物づくりそのものを大切にする心を育てることにつながる。あわせて、長年、同一職業に従事し、その道をきわめている技能職者と直接触れ合うことで、わざだけではなく、仕事に対する心構えなども感じることができるのではないかと考える。そこで、まず初めに、市内の小学校における物づくり体験の振興について尋ねる。本市では、技能職者が直接、小学生に物づくり体験を指導するものづくり体験講座を実施しているが、事業内容及び過去3年間の実績について尋ねる。

議会質問

津田
信太朗

議会質問

経済観光文化局長

小学校におけるものづくり体験講座の事業内容は、技能職者による熟練のわざを通して物づくりの大切さやとうとさを理解してもらい、将来の職業選択、進路選択に生かしてもらうことを目的として、市内の小学校5、6年生を対象に実施しているもので、和裁、表具、洋菓子など、さまざまな技能職者による講話や実技、実演を行うとともに、児童が参加する物づくり体験をあわせて実施している。ものづくり体験講座の過去3年間の実施校数は、25年度及び26年度がそれぞれ7校、27年度については7校での実施を予定していたが、平成28年1月の大雪による休校のため1校が中止となり、6校で実施している。

ものづくり体験講座の28年度の当初予算額について尋ねる。

議会質問

津田
信太朗

議会質問

経済観光文化局長

ものづくり体験講座は小学生からのキャリア教育事業の一環として実施しているもので、同事業の28年度の当初予算額は192万円余である。

ものづくり体験講座は学校や保護者からの評価が高いと聞いており、実際に見学したことがあるが、教わる子どもたちだけではなく、教える技能職者も目を輝かせて取り組んでおり、学ぶ子どもたちと指導する技能職者の双方によい刺激になっていると感じた。そこで、事業実施後の子どもたちの反響や学校の反応、講師を務めた技能職者の評価などについて尋ねる。

議会質問

津田
信太朗

議会質問

経済観光文化局長

ものづくり体験講座の評価については、事業実施後の感想文によると、まず、児童からは「完成したときとても達成感があった」、「貴重な体験ができた」、「これからもいろいろな物づくりに挑戦したい」などの感想、担当教諭からは「子どもたちが講師との対話の中で人生についても多くを学んでいる。職人のわざに触れることは子どもの感性に大きな刺激となり、働くことの意味について考えるよい機会となった」などの意見、講師を務めた技能職者からは「子どもたちにわざを教え、伝えることに喜びを感じる」、「子どもたちは真摯に、素直に未知なる体験に取り組んでおり、心洗われる気持ちになる」などの意見が出されている。

技能職者のすぐれた技能を目の前で見ることにより、子どもたちが夢や憧れを持ったり、働くことを尊重する心を養うことができる大変有意義な取り組みであり、作品ができたときの達成感や満足感は子どもたちの将来にとって大きな財産になる。体験講座にはさまざまな職種の技能職者が参加しているようだが、事業の実施方法はどのようなものか。

議会質問

津田
信太朗

議会質問

経済観光文化局長

本事業はさまざまな職種の技能職団体が加入している一般社団法人福岡市技能職団体連合会へ業務を委託して実施しているもので、事業実施の際は、おおむね児童五、六人に1人の割合で技能職者が指導に当たっており、毎回、平均10人を超える技能職者が従事している。

一般社団法人福岡市技能職団体連合会の団体概要を説明されたい。

議会質問

津田
信太朗

議会質問

経済観光文化局長

当該団体は、技能職者の技能及び社会的、経済的地位の向上を図ることにより本市の産業及び地域社会の発展に寄与することを目的として3年度に設立され、現在、和裁、調理、造園、美容など衣、食、住、生活関連の技能職33団体が加入しおり、技能職者の技能の向上や振興に関する事業等に取り組んでいる。

日本の古きよき伝統産業や専門的な技能を継承していく職場では、技能にかかわる職人の高齢化に伴い、後継者不足になっているとよく耳にするが、そのような中で当該事業が実施されていることは、子どもたちにとって、人として生き方や勤労について考えさせられるだけでなく、物づくりへの興味、関心を高めたり、専門的な技能職への認識を深めたりするものとして、ひいては後継者育成にもつながるものとして、大変有意義なことである。また、中学生になると、現実的に将来の職業や生き方について考えを深めていくようになると思うが、本市の中学校ではさまざまな職業を実際に体験する職場体験学習を行っていると聞いている。職場体験学習を行うことは、生徒にとって、将来の職業を決定するきっかけとなる貴重な体験であると考えるが、中学生の職場体験学習の実施期間、実施内容、その効果について尋ねる。

議会質問

津田
信太朗

議会質問

教育長

中学生の職場体験学習は、市内全ての中学校2年生を対象に実施しており、生徒は希望した職場で社会人としてのルールやマナー、言葉遣いなどを学ぶとともに、小売店での販売、保育園での保育、福祉施設での介護などの体験活動を3日間程度行っている。効果については、生徒のアンケートをもとに、全ての中学校が生徒の職業観や勤労観を育む上で大変有意義な教育活動であると回答している。

中学校の職場体験学習は中学生全員が一度は仕事を体験するという点で大変よいと思っており、子どものころから職業観や人生観を育むためにも、身の回りの物や働いている大人に関心を持つことは非常に重要である。中学校での進路選択、職業選択の際に生かすためにも、技能職者への負担が大きいとは思うが、できるだけ多くの小学校に物づくりを体験してもらえるような仕組みを検討できないか。

議会質問

津田
信太朗

議会質問

経済観光文化局長

小学校におけるものづくり体験講座については、事業の実施に当たり、例年7校での実施に対して90人前後の技能職者に協力してもらっており、技能職者には、本来の仕事を休んでもらうなど、負担をかけているが、学校や保護者からの評価も高い事業であることから、教育委員会や関係団体とも協議を行いながら、実施校数の増加に努めていきたい。

ものづくり体験講座は、技能の伝承だけでなく、未来を担う子どもたちの職業観の醸成等にも大変効果があり、よい取り組みだと考える。何より講座を受けている子どもたちの笑顔がすばらしいと思っており、事業の継続を要望する。

議会質問

津田
信太朗

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